たまには夫婦で人生論を戦わすのもいい。何を言っても勝てはしないが(笑)。
ひょんなことから愛妻と人生論を語り合った。はてさて、人生は山あり、谷ありというが、山などに登ったこともなく、未だに谷底ばかりを歩き続けている(笑)。 一度ぐらいは山に登りたいと、登山口らしきものを見つけ、足を踏み入れたこともある。だが、そこは獣道だったらしく、山賊のような輩と出くわし、身ぐるみをはがされるだけであった。というわけで、もはや山に登ることは諦めた。しかし、谷底を歩き続けていると、少しはいい事もあるものだ。いつの間にか平野に出たような気がしている。 愛妻が言った。「谷を歩き続けたから、あなたも、少しは人の心の痛みがわかる人間になったのよ。それに、ふたりで歩いてきたんだから、平気でしょ」良いこと言うなぁ。てか、谷底を歩いているって、君も自覚していたのかっ(笑)。平野に居れば、どうにか暮らしていけるし、定住しようと思ったが、「何言ってんのよ、まだまだ歩き続けるのよ」と尻を叩かれる始末である。 その時一本の電話がなった。どうやら東京の出版社からのようである。馴染みの編集者らしく、「えぇ、その連載引き受けます。責任持って書かせます。どうせ、ぶらぶらしてるんですから、オホホッホッ」こらぁ、勝手に引き受けるなっ。休む暇もなく歩かされている証左である(笑)。
私は愛妻に質問した。「平野を歩き続けると、一体どこに辿り着くんだい」すると「眠いこと言うんじゃないの、海に決まってるじゃない」続けて言った。「山に登っても、たいしたことないのよ、ただのお山の大将よ。海は世界に通じてるし、大海のような心の広い人間を目指すのが人生の目的よ」慰めの言葉に説得力がある。「それに、あなたは亭主界の最高峰の山に登りつつあるのよ。全亭協の会長って、誰にでもできることじゃないわ(笑)」 なるほど、この山って誰も登りたがらないし、登れば登るほど息苦しいし、できることなら脱兎の如く下山したいものでもある。そこで結論が出た。「人生は山あり谷あり、平野もあれば海もある」18000人の会員諸君、亭主は大海を目指すものらしい(笑)。
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